【スーパーカー超王が斬る】フルスロットル加速はスポーツカー並み!メルセデス・マイバッハGLS600で『最上の真価』を知る

公開 : 2025.05.27 11:45

現在日本に導入されている『メルセデス・マイバッハ』は3モデルとなります。その中からGLSクラスのマイナーチェンジとともに新型へと進化した『GLS 600 4マチック』に、スーパーカー超王こと山崎元裕が試乗しました。

威風堂々とした佇まい

カスタマーに究極のラグジュアリーを提供することを目的に誕生したメルセデス・ベンツのサブブランド、『メルセデス・マイバッハ』。

現在日本に導入されているのは特別仕様を除いて、『S580』、『GLS600 4マチック』、そしてBEVの『EQS 680 SUV』の3モデル。今回はその中からGLSクラスのマイナーチェンジとともに、こちらも新型へと進化していたGLS 600 4マチックを試乗してみることにした。

威風堂々とした佇まいの、メルセデス・マイバッハGLS 600 4マチック。
威風堂々とした佇まいの、メルセデス・マイバッハGLS 600 4マチック。    平井大介

それにしても、威風堂々とした佇まいである。実際のボディサイズは全長5210mm、全幅2030mm、全高1840mm。この数字はGLSと比較して、全幅で75mm、全高では15mm大きなものだ。

さらに、メルセデス・マイバッハに独自のピンストライプを採用したフロントグリルや、マイバッハのロゴが入るフロントバンパースポイラーのエアインテークなどが、このモデルが特別な存在であることを主張する。

さらにマイバッハの証は、Cピラーにフィットされたエンブレムとテールゲートの左側に。より仔細に外観を観察すれば、テールランプのデザインはGLSのそれとは異なるし、フロントのスリーポインテッドスターは堂々とボンネット上でその存在を主張している。

インテリアのフィニッシュはマイバッハの真骨頂

インテリアのフィニッシュは、まさにメルセデス・マイバッハの真骨頂ともいえるべきもの。

試乗車はオプションで、後席がふたり乗りとなり豪華なセンターコンソールが装備される121万円のファーストクラスパッケージや、11万8000円のナッパレザーシート、さらには23万円のハイグロスブラックフローイングラインピアノラッカーウッドインテリアトリムなどが加えられていたが、キャビンでの快適性は後席のみならず前席においても最上の部類に入る。

インテリアのフィニッシュは、メルセデス・マイバッハの真骨頂ともいえる。
インテリアのフィニッシュは、メルセデス・マイバッハの真骨頂ともいえる。    メルセデス・ベンツ日本

ドライバーズシートでふと足元を見れば、アクセルとブレーキの両ペダルにもマイバッハのエンブレムが。カスタマーには嬉しい配慮である。

最高出力で557ps、最大トルクでは770Nmを誇る4LのV型8気筒ツインターボエンジンは、48V電源とISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせることで、このスペック以上の加速感を演出する。

組み合わせられる9Gトロニック(9速AT)の動きもまさにシームレスといった印象で、車重が2850kgにも達するにもかかわらず、その加速にストレスを感じることはまったくない。

メルセデス・マイバッハのカスタマーには似合わないことなのかもしれないが、フルスロットルでの加速を試みれば、まさに重量感など微塵も感じないスポーツカー並みの運動性能に圧倒されてしまうのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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